「撮影」って何?アニメ作るのにカメラで撮影するの?パート①

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こんにちは、スタジオ檸檬の迫田です。

今回のテーマは「アニメの制作工程」の中にある「撮影」というパートにスポットを当てて、紹介していきたいと思います。今回はまずパート①ということで、「概要」「使う機材」「使うソフト」などのさわりの部分を紹介します。

ー概要

連続する「静止画」をつなげることで「動画」になる。まずはこれが動画の大原則です。アニメの場合はまずアニメーターが絵を描きます。そしてそれをつなげて動画にすることではじめて「アニメ」になります。この絵という点を繋いで「動画」になるまでもっていくのが「撮影」というパートです。(現在のアニメ制作現場はこの「撮影」の部分で色々やりますが、ここでは話を単純化するために省きます)

ー使う機材

タイトルの質問の答えですが、現在は直接カメラを使っての撮影はしないようです。今はパソコンを使って「撮影」をしています。なぜ「撮影」という名前なのかというと、昔のネーミングの名残なんですね。

そうなんです!

昔はカメラで絵が描いてある「セル」と呼ばれるシートを重ねて物理的に「撮影」していました。え?いつからパソコンに変わったのかって?すいません、分かりません。どなかか知っていたら教えて下さい….追記したいです。カメラを使っての物理撮影の最後のアニメタイトルってなんなんでしょうかね?

ー使うソフト

あくまでプロの現場でと限定すると以下のソフトが代表かと思います。

CoreRETAS

現在のほとんどのアニメーションスタジオにインストールされているであろう、RETAS STUDIOというパッケージに含まれるソフトの一つがCoreRETASです。一応エフェクトなんかも作れるみたいですけど、日本のアニメ制作現場に適応した形に仕上がってるソフトなので、「日本的な作り方」においては使いやすいのかとおもいます。色々と大変なところもあるみたいですが。

ちょっとだけいうと現在の「撮影」パートの役割の中には、エフェクトを作ったり、画面を調整したりといったよりテクニカルな作業が求められています。こういったニーズを満たすのは後述するAfterEffectsですね。パート②で詳しく話しますがこのソフトを出してるセルシスという会社のClip Studio Paintというペイントソフトに「アニメーション機能」が実装されるというアナウンスがなされました。2015年以内に。これは業界的にインパクトでかいんです何気に。

以下、AfterEffects compZeroさんのサイトで紹介されていた文章がとてもわかり易いので引用します。

http://www.retasstudio.net/
アニメーション作成に特化したソフト。日本産。
TraceMan、PaintMan、CoreRETAS等の数種類のソフトで構成されている。
ある日突然それまで単体の販売だったものがまとめられたパッケージでの販売となり、価格が急激に安くなった。
TraceManとPaintManは現在でも動画のスキャン〜仕上げで大活躍。
基本的にジャギーのある絵をペイントしていって、CoreRETASでスムージング、タイムシートを打つという思想。
簡単な撮影なら充分だが、凝ったアニメ撮影をするのは大変。(source: AfterEffects compZero)

AfterEffects

なんでも作れます。文字通り。名前にはEffectsと入っているので「エフェクト入れるんだな〜」って思われるでしょうが、まぁそれも大正解です。ですがこのソフトは使う人によってはその無限の可能性を引き出します。バカ・アフターさんみたいに頑なにAfterEffectsだけで3Dのロボットや空間を作る強者もいます。新海誠監督も自主制作時代から愛用しているソフトですね。(関連記事:BACKSTAGE OF CM ANIMATION BY MAKOTO SHINKAI

CoreRETASと違い、アニメーション制作(日本的な)を想定して作られていないので使いづらい面もあります。しかし現在は「このソフトすげえぞ!」と感じたデジタル寄りのアニメーター界隈の人々(ねこまたやさんなど)が様々なブレイクスルーを作り出し「撮影」パートのスタンダードソフトになってます。

以下、AfterEffects compZeroさんのサイトで紹介されていた文章がとてもわかり易いので引用します。

http://www.adobe.com/jp/products/aftereffects/
Adobe開発。元はCoSAという会社が開発していたのをAdobeが買収した。
CoSA時代は今の標準プラグインが別売りで、すごい高価だった。思想は多分今も変わっていないのでは。
アニメに特化している訳ではないが、有志達によりスムージングとタイムシートの問題を解決して、現在の日本でのアニメーション撮影のスタンダード。
バージョン互換以外は問題無し。(source: AfterEffects compZero)

これ以外にもFLASH ProfessionalやToonboomHARMONYのような「作画」〜「撮影」まで一括でこなせるソフトを使ってるアニメーションスタジオもありますね。FLASHを使ったアニメーション制作で有名なアニメーターにはりょーちもさん、沓名健一さん、山下清吾さんなどがいらっしゃいます。アニメーションスタジオでは湯浅政明さん率いるScience SARUが有名ですね。

それではパート①はこのへんで。

パート②では「使う機材」と「使うソフト」をもっと掘り下げて紹介していきたいと思います。

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