AuronZoe

アウロン・ゾイとは?日本の90年代アニメに魅了された海外アニメーターに迫る

まずはこちらの映像を見てみてください。

この映像は「SYNCHRONICITY: シンクロ二シティー」というアニメーションプロジェクトのメイキング映像で、Startnextというドイツでは代表的なクラウドファンディングプラットフォームで展開されています。

そのプロジェクトを指揮しているのが今回紹介させていただくドイツ在住のアニメーター、アウロン・ゾイです。

アウロン・ゾイとは?

AuronZoe

AuronZoe

アウロン・ゾイ(AuronZoe、本名:Lukasz Fabijanczyk ルーカス・ファビアンツィック、1980年3月10日〜)はポーランドのワルシャワ出身で、現在ドイツに在住しているイラストレーター、アニメーターです。

前田俊夫、大友 克洋、川尻 善昭、士郎正宗、今 敏等の90年代の日本のアニメに強い影響を受けたというアウロン・ゾイは、自己の作品作りにも日本のクリエイターからの影響を色濃く残しています。

経歴

少年時代

「コンバイン車は買えないから、紙に描いてごらん。描いた紙とコンバイン車は自分の物になるよ」

彼が幼い頃、絵描きの祖父にコンバイン車をねだった時に言われた言葉です。この言葉がキッカケになりその後の彼が人生がスタートしました。ハッチングの様な繊細なペンによるイラスト、彼の現在の作品から見られる特色は祖父の画風の影響であろうと推測できます。

1989年、ドイツ、ベルリンの壁崩壊の年に彼は母親とドイツへ移住。その後ポーランド、ワルシャワからベルリン経由でミュンヘンに辿り着きます。
ドイツに移住してからの約3年間は言葉や文化違いに悩み友達ができず、更に母子家庭だった事が彼を更に絵描きの道へと進ませます。

小、中、高とイラスト、コミック、ストリートアート等を中心に活動を開始。校内誌への挿絵の提供に始まり、中学生時代には女生徒に頼まれポルノコミックを描き、あまりにもリアルすぎて教師に没収される等、若年でありながらも分野、規則に拘らない作品を制作し続けました。

卒業後

彼はストリートアートなどを制作し複数のメディアに取り上げられながら、18歳でドイツの有名陶器ブランドのSchloß Nymphenburgに入社、絵付けの仕事に就きます。その後、高倍率での入社であったSchloß Nymphenburgでは既製の絵付けに耐えられず1年で退社。

1999年、19歳頃から独学でストップモーションアニメを制作し始めます。
彼はアニメーション制作の分野での職や進学を熱望しますが、母親には認められず様々なサービス職を転々したそうです。そしてこの頃、後に制作を依頼される事になるトリートアーティスト達に出会ったそうです。

2010年にファッションブランド“geppebba” のために制作したアニメーションクリップがドイツファッションフィルムアワードで1位に輝きます。

その翌年の2011年には、Relentless Love by The Blood Armのために制作したアニメーションビデオがフランス、パリで行われたのロサンゼルス国際ミュージック賞でベスト20に選出されます。その後 2012年にGuaiaGuaiaに提供した作品も複数の賞を受賞しています。

2013年には、ポーランドで最も有名なパンクロックバンドAptekaが楽曲、”the Blood Arm”のためにコンペティションを開催し、彼のストーリーボード及びアニメーションビデオが見事選出される等、現在彼の才能は多方面で注目されています。

アニメーション制作

日本の90年代のアニメに強い影響を受けたアウロン・ゾイは2014年に来日。その時に様々なアニメーションスタジオ訪問し、協力を得て日本アニメの研究を開始します。

現在は、イラストレーターとしての技術とメディア編集技術の両方を生かし、90年代アニメーションスタイルを取り入れた「SYNCHRONICITY – The last Prophet 」プロジェクトでの長編アニメーション制作に力を入れて活動しています。

SYNCHRONICITY: シンクロ二シティーとは

SYNCHRONICITY: シンクロ二シティー

SYNCHRONICITY: シンクロ二シティー

時は、100年後の地球。
Dr.イーヴェン・ハービンガーは独自の生命起源説を証明するため南極大陸へ向かう途中、かつて誰も予期しなかった世界をも崩壊させる真実に出会う。

私たち、制作チームがこれまでに挑んだことのない無い最も挑戦的なの長編SF、ロードムービーアニメーションである。(SYNCHRONICITYのHPより)

現在、そのアウロン・ゾイがプロジェクトリーダーとして活動している「SYNCHRONICITY: シンクロ二シティー」のプロジェクトは、総勢25人の国際的な制作チームと共に、国や文化にとらわれることなく世界の観衆に視野を向けたアニメーションをつくることを目標として活動しているとのこと。

制作手法の中心にあるのは「手描きの技術」であると語るアウロン・ゾイ。自身も日本の手描きアニメにインスパイアされており、手描きアニメからは手間がかかるが非常に優れた表現が生まれると考えています。従来のアニメ制作の一つの表現方法を守り、発展させていくこともこのプロジェクトの目標の一つとなってます。

プロジェクトメンバー

ここで「SYNCHRONICITY: シンクロ二シティー」のプロジェクトメンバーを紹介します。

The team (status) 10.11.2015 (in alphabetical order)
Alina Dresher – Illustrator, Stop-Motion Animatior, Cutter and Camerawoman from Berlin
Armando Insilico (Supersimetria) – Musician from Italy
Artur Kwasek – Musician from Warsaw
Ayako Wakui – Graphic Designer from Tokyo
Christine Utterberg – Actress and Dubbing Actress from New York
Daniel Münnig – Script Corrector and Dubbing Actor
Eliot – Line Producer & Production Manager
Guillame Blondeau – Musician from Paris
Karin Nagao – Manga Artist and Specialist for Japanese Traditional Painting, living in Berlin
Lukasz Fabijanczyk (Auron Zoe) – Key Animator, Author, Director and Head of Production
Magda Tu – Animation Specialist, Compositing from Poland
Marie Kataoka – Illustrator, Background Designer from Chiba, studied in London, lives in Munich
Patricia Flaam – Illustrator, Animator from Berlin
Patrick Clemens & Ebba Lindström (geppebba) – Fashion Designer from Germany & Sweden
Ray Moore – Motion Designer from the USA 
Ruslan Zunik a.k.a. I-One, Haze Head – Sound Master and Music Producer from the Ukraine
Toshio Maeda – Character Designer from Osaka

Right now more staff members are being recruited.

We are working together with the Kreisstadtjugendring-München
and Anime House, a successful Manga and Anime publisher
from Cologne, who are supporting us with promotion and the
dubbing of our movie in germany.

Now we need your support as a publisher in Japan. Please tell us what is possible and what conditions you can offer. We will feel very honored and looking forward to work with you!

日本での出版社のサポートを募集中とのことです!

制作サポーターを募集中!

“I’m looking forward to any kind of feedback! Many thanks in advance!”

現在進行中である「SYNCHRONICITY: シンクロ二シティー」プロジェクトではクラウドファンディングの支援者、また制作の支援者をまだまだ募集しているようなので、興味がある方は気軽に声をかけてみてはどうでしょうか?
またアウロン・ゾイ自身も日本のアニメ制作現場での活躍の機会を探しているとのことなので、制作現場の方も要チェックなクリエイターの一人です。
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